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「ニンテンドー3DS体験会」レポートみたいなもの(3) [ゲーム分析]

 まだまだ続きます。体験会レポート(みたいなもの)です。

 この体験会を取材してみて、いちばん強く感じたことをセリフにすると、次のようになります。



 「なにを隠してやがるんだ?」



 ハッキリいいますが、ニンテンドー3DSというマシンは、まだ正体を見せていないでしょう。わかりやすいアピールポイントを、ちょこちょこ、っと提示しただけの段階ではないかと。

 これ、任天堂の、いつものやり方ですね。

 「大っぴらにアピールしてないけど、とくに否定もしていない」みたいなことが、いろいろとあるんです。小さなことならば、野安が知っていることもあります。ここには書かないけど。

 まあ、画面が3Dになったのは、たしかに凄いことなんだけど、それって、このゲーム機において「もっとも大事なこと」ではないのだと思いますよ。



 麻雀でいうならば、迷彩ほどこしてる、みたいな状況ですね。

 国士無双狙ってるくせに、ちゃんと字牌を1~2枚、最初から切り捨てるような打ち筋といいましょうか。「いや、ふつうの手牌なんですよぉ」とポーカーフェイスを続けている。

 なんつーか、怖いよなぁ(笑)。

 いろいろな開発者も、いろいろと気付いているはずなのに、みんなで知らん顔してる。本当に革新的なところは、まだ表面化させていない。

 なんといいますか、「オリエント急行殺人事件」みたいなもんなんですね。



 たぶん、隠されているものの中の何割かは、野安にも想像はついている。

 それらの切り札を、どの段階で、どの順序で切ってくるのか? そこにワクワクしております。

 野安の予想が当たっているならば、ここから10年くらいかけて、「ゲームビジネスにおける情報の流通システム」を変えるつもりなんでしょうね。

 あるいは、「ゲーム機そのものをメディアにしてしまう」のだと言い換えてもいい。テレビや新聞、雑誌などと同じように(いや、厳密には違うんだけどさ)、ゲーム機を、情報を流通させるためのインフラにするということですね。



 たぶん、この推測は当たるよ。

 早い段階から「アジア市場に乗り出す」と公言しているみたいだしね。

 「プラットフォームを売って、そこでコンテンツを販売する」みたいな従来型のビジネスを続けるつもりなら、アジア市場は、もう少し後回しにしてもいいと思う。

 つまり、従来のマスメディアに頼らないネットワークを作り出すつもりなんじゃないかな? そのための布石を打っているっちゅうことですよね? これ、考えすぎかなぁ……。


http://twitter.com/noyasuyukio もどうぞ)


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