2010年まとめ(2) [ゲーム分析]
本日から、ニンテンドー3DS体験会が開催されます。
地方から訪れる方もいらっしゃるのでしょう。関東は乾燥しまくってますので、お肌の保湿に気をつけてくださいませ。また幕張は海風が強いので、天気予報で出ている気温よりも寒く感じることがあります。暖かい服装で訪れてください。
公式サイト(http://www.nintendo.co.jp/n10/3DSevents/index.html)
なので、3DSが話題を席巻する前に、昨年のおさらいなどを、書いておきます。
(本当は2010年のうちにアップする予定だったのに、手違いで失敗していたことに、ついさっき気付いたというのは、ここだけのヒミツです)
さて。去年、もっとも面白かったゲーム関連ムーブメントはなんだろう? と、いろいろと考えてみたのですが。
やっぱ「エルシャダイ」かな?
と思ったりしています。新規タイトルで、発売前なのに、これだけ盛り上がるってのは素敵です。従来のメディア主導じゃないところから、こういうムーブメントが起きるのって、いいですよね、
あと、昨年末の最大の注目ソフトは、じつは「AKB1/48 アイドルと恋したら…」だと思っています。
だいぶ前から、「アイドルのゲーム」とか「ミュージシャンのゲーム」とか、そういうものが作られるんだろう、と書いてきました。どこで書いたか覚えてないけど。
・人気があって
・ライブをする人たち
を軸にしたビジネスが、ゲームに押し寄せるのは、多くの人が予想してることだったりするんですよ。
なぜなら、いま、エンタテインメントってのは、ローカルであることが武器になるから。
地域密着型、といってもいい。
もっとも、わかりやすい例は「シルク・ドゥ・ソレイユ」でしょう。
常設小屋でライブを行うエンタテインメント・ビジネスです。その場所に行かないと楽しめません。つまり、ものすごーくローカルなビジネスなんだけど、これ、世界規模のエンタテインメント・ビジネスになってるわけです。
将来、ゲームのビジネスは、こっちに向かうんですよ。
もちろん、すべてのゲームがこっちに向かうわけじゃないけど、そういう方向に向かうゲームが、いろいろと出てくるだろう、ということです。
従来、エンタテインメント・ビジネスにおける成功のイメージって、「映画が全世界で公開される」とか「全世界にテレビ中継される」とか、そういう方向ばかりだったんですよ。
「世界中の、どの地域にいても、楽しめるようにする!」という方向ですね。
マスメディアってのは、ついつい、そっちを目指しがちだったんです。テレビなどの放送メディアも、出版物などの活字メディアも、そしてゲームというメディアも、みんな同じでした。
なので、どんどんお金をかけて、どんどん豪華なものを作って、さらに多くの人を楽しませるようにする――という方向に、みんなが進んじゃったんですよ。それを達成することこそが「成功!」であると、みんな考えがちだった。
でも、それ、そろそろ「行き止まり」なんだよね。
なぜ行き止まりなのかというと、「ネズミ講ってのは、人口が無限に存在しないかぎり、いずれ必ず破綻する」からです。
10万人に愛されるゲームを作った。
そこで得た資金で、次は50万人が楽しめる規模の大作を作るぜ!
そこで得た資金で、次は100万人が楽しめる規模の……
そこで得た資金で、次は500万人が楽しめる……
そこで得た資金で、次は1000万人……
そこで得た資金で……
こんなやり方、人口が有限ならば、どこかで破綻するに決まってるわけで。
その娯楽が、「娯楽にお金を出せる人たちが住む、いわゆる先進諸国」すべてに行きわたってしまえば、前作を越えるような大作を作るぜ! という方向へのコンテンツ制作は行き詰るんだよね。当然ですな。
いま、北米あたりのゲームビジネスが、そっちの袋小路に向かって爆進中であるように、野安の目には映っています。
だから、これからは、よりローカルであることが武器になる時代が来ると思います。
その地域でしか楽しめないもの、その空間でしか楽しめないもの――ってのが武器になる。
ちゃんと、特定の場所に客を集められるようなエンタテインメントが強くなるんです。地盤を持つことが武器になるのです。
ちなみに、これは、海賊版対策というメリットもあるんだけどね。ライブってのは、ほとんどコピーできないから。
でもって。
これも以前から書いてるけど、次はスポーツイベントと組んだりすると思うよ。定期的に客を集めるイベントとして、スポーツってのは優れているから。
Jリーグとか日本代表の試合とかのマッチデープログラムを、ゲーム機に配信してほしい――と何度も書いてるんだけど、うん、いずれ本格的に実行されるでしょう。というか、そんな動き、もう始まってますよね。
あとは、劇場とかと組むのかな? 宝塚とか、よしもととか、そういう組織と組むような形が、あるのかもしれません。
で、そんな方向性先にあるものってのは。
ゲーム機を持ち歩いて、「人と人が繋がる」こと自体が、「ライブ」になるという考え方なんだと予想しています。
この概念、説明するのが難しいんだけどさ。
「ゲーム機持って、渋谷センター街を歩くと、すっげぇ面白いんだよね~」
みたいな会話が生まれるような時代が来る、みたいなことだと考えておくといいです。これが、近い未来に訪れる、ちょっと面白そうな「ゲームの形」です。
野安が、ニンテンドー3DS(や、さらに未来に発売されるゲーム機)に期待しているのは、そんなことだったりします。
(http://twitter.com/noyasuyukio もどうぞ)
地方から訪れる方もいらっしゃるのでしょう。関東は乾燥しまくってますので、お肌の保湿に気をつけてくださいませ。また幕張は海風が強いので、天気予報で出ている気温よりも寒く感じることがあります。暖かい服装で訪れてください。
公式サイト(http://www.nintendo.co.jp/n10/3DSevents/index.html)
なので、3DSが話題を席巻する前に、昨年のおさらいなどを、書いておきます。
(本当は2010年のうちにアップする予定だったのに、手違いで失敗していたことに、ついさっき気付いたというのは、ここだけのヒミツです)
さて。去年、もっとも面白かったゲーム関連ムーブメントはなんだろう? と、いろいろと考えてみたのですが。
やっぱ「エルシャダイ」かな?
と思ったりしています。新規タイトルで、発売前なのに、これだけ盛り上がるってのは素敵です。従来のメディア主導じゃないところから、こういうムーブメントが起きるのって、いいですよね、
あと、昨年末の最大の注目ソフトは、じつは「AKB1/48 アイドルと恋したら…」だと思っています。
だいぶ前から、「アイドルのゲーム」とか「ミュージシャンのゲーム」とか、そういうものが作られるんだろう、と書いてきました。どこで書いたか覚えてないけど。
・人気があって
・ライブをする人たち
を軸にしたビジネスが、ゲームに押し寄せるのは、多くの人が予想してることだったりするんですよ。
なぜなら、いま、エンタテインメントってのは、ローカルであることが武器になるから。
地域密着型、といってもいい。
もっとも、わかりやすい例は「シルク・ドゥ・ソレイユ」でしょう。
常設小屋でライブを行うエンタテインメント・ビジネスです。その場所に行かないと楽しめません。つまり、ものすごーくローカルなビジネスなんだけど、これ、世界規模のエンタテインメント・ビジネスになってるわけです。
将来、ゲームのビジネスは、こっちに向かうんですよ。
もちろん、すべてのゲームがこっちに向かうわけじゃないけど、そういう方向に向かうゲームが、いろいろと出てくるだろう、ということです。
従来、エンタテインメント・ビジネスにおける成功のイメージって、「映画が全世界で公開される」とか「全世界にテレビ中継される」とか、そういう方向ばかりだったんですよ。
「世界中の、どの地域にいても、楽しめるようにする!」という方向ですね。
マスメディアってのは、ついつい、そっちを目指しがちだったんです。テレビなどの放送メディアも、出版物などの活字メディアも、そしてゲームというメディアも、みんな同じでした。
なので、どんどんお金をかけて、どんどん豪華なものを作って、さらに多くの人を楽しませるようにする――という方向に、みんなが進んじゃったんですよ。それを達成することこそが「成功!」であると、みんな考えがちだった。
でも、それ、そろそろ「行き止まり」なんだよね。
なぜ行き止まりなのかというと、「ネズミ講ってのは、人口が無限に存在しないかぎり、いずれ必ず破綻する」からです。
10万人に愛されるゲームを作った。
そこで得た資金で、次は50万人が楽しめる規模の大作を作るぜ!
そこで得た資金で、次は100万人が楽しめる規模の……
そこで得た資金で、次は500万人が楽しめる……
そこで得た資金で、次は1000万人……
そこで得た資金で……
こんなやり方、人口が有限ならば、どこかで破綻するに決まってるわけで。
その娯楽が、「娯楽にお金を出せる人たちが住む、いわゆる先進諸国」すべてに行きわたってしまえば、前作を越えるような大作を作るぜ! という方向へのコンテンツ制作は行き詰るんだよね。当然ですな。
いま、北米あたりのゲームビジネスが、そっちの袋小路に向かって爆進中であるように、野安の目には映っています。
だから、これからは、よりローカルであることが武器になる時代が来ると思います。
その地域でしか楽しめないもの、その空間でしか楽しめないもの――ってのが武器になる。
ちゃんと、特定の場所に客を集められるようなエンタテインメントが強くなるんです。地盤を持つことが武器になるのです。
ちなみに、これは、海賊版対策というメリットもあるんだけどね。ライブってのは、ほとんどコピーできないから。
でもって。
これも以前から書いてるけど、次はスポーツイベントと組んだりすると思うよ。定期的に客を集めるイベントとして、スポーツってのは優れているから。
Jリーグとか日本代表の試合とかのマッチデープログラムを、ゲーム機に配信してほしい――と何度も書いてるんだけど、うん、いずれ本格的に実行されるでしょう。というか、そんな動き、もう始まってますよね。
あとは、劇場とかと組むのかな? 宝塚とか、よしもととか、そういう組織と組むような形が、あるのかもしれません。
で、そんな方向性先にあるものってのは。
ゲーム機を持ち歩いて、「人と人が繋がる」こと自体が、「ライブ」になるという考え方なんだと予想しています。
この概念、説明するのが難しいんだけどさ。
「ゲーム機持って、渋谷センター街を歩くと、すっげぇ面白いんだよね~」
みたいな会話が生まれるような時代が来る、みたいなことだと考えておくといいです。これが、近い未来に訪れる、ちょっと面白そうな「ゲームの形」です。
野安が、ニンテンドー3DS(や、さらに未来に発売されるゲーム機)に期待しているのは、そんなことだったりします。
(http://twitter.com/noyasuyukio もどうぞ)
2011-01-08 00:00
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