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都条例のこと [箸休め]

 マンガ表現に関する規制が、より厳しくなる方向で、都条例が可決されそうな気配になってきました。

 これに対する、野安のスタンスは明確でありまして。

1:規制が強化されるのは、基本的には、よくない
2:ただ現状では、規制が強化されるのは、しょうがない

 となります。



 出版物って、ものすごーく「規制がゆるい」からね。コンビニとか本屋とか、小さな子供が自由に出入りできる場所にも、「エロなもの」が堂々と「ふつうの本」として並んでる。しかも立ち読みも可能。

 こんな状況が、ずっと放置されてたら、そりゃ規制を厳しくしようという声があがってしまっても、しゃーないかなぁと。

 規制が増えることは、基本的には反対なんだけどね。



 他メディアだと、もっと規制は厳しい。

 たとえば、テレビゲームって、かなり厳しい基準があります。

 「物を盗む」というシーンがあるだけで、もう「全年齢推奨」ではなくなったりします。そう示すマークをつけないと、店頭に並べることはできなくなる。もちろん、エロを全面に出したゲームが「子供でも手に取れる場所」に置かることはないし、もちろん試遊もできません。

 映画なども同じですね。内容によって「何歳からOK」みたいな指針が付けられ、その年齢に達していない人の目に触れないようになっている。テレビ放送も、時間帯によって流せない映像があるなど、どんどん規制は厳しくなっている。

 だから、出版物にも、それらと同じレベルのルールを設ければいいわけですよ。でもって、「わたしたちは、他メディアと同じように、ちゃんと厳しいルールを課すことにした! だから、条例による規制には反対だ!」と主張すればいいのではないかと。

 今回の騒動は、ようするに、そういう決着をすればいいと思うんだけど、どうなんだろ?



「過去の名作も規制にひっかかってしまう!」
「作者が萎縮してしまう!」
「自由な表現が脅かされる!」

 みたいなこと主張されても、いや、あのー、それって他のメディアでは当然のように起こっている事態でありまして、しかも全世界で起こっている事態でありまして、そんな中で、みんな知恵を絞って作品を生み出してるんですけど……としか言いようがないよなぁ。



 なんていうのかなー。

 他メディアに、どんな規制があるかなんて、知ったことか!
 オレたちは、他メディアとは違う待遇であるべきだ!
 紙に印刷された表現物だけには、特例を認めろ!

 と叫んでいるように、野安には聞こえるんだ。いまひとつ賛同できないんだよね、そういう意見には。

 何度も言うけど、「規制が強化されること」には反対なんだけどね。ただ現状だと「しゃーないよなぁ」と感じているわけです。

http://twitter.com/noyasuyukio もどうぞ)


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