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モンハンの発売日の朝に [ゲームソフト]

 「モンスターハンターポータブル3rd」の発売日の朝には、量販店で取材しておりました。

 平日なのに、こんなに人が集まるのか。凄いなモンハン。

 並んでいる人たちが、なんつーか、「ものすごーく普通」だったのが印象的。ゲームの行列で、ここまで普通な人が多数派を占めている光景を見たのは、たぶん初めて。

 普通の若者。普通の友人同士と、普通のカップル。そして普通のサラリーマン。ゲームしながら時間を潰している姿が多いことに気付かなければ、ゲーム購入のための行列だと思わないかも。

 有名ラーメン店などで作られる行列よりも、むしろ、いわゆる「オタクっぽさ」は低かったんじゃないかしら。



 もっとも、それは当然なのか。

 「モンハン」を楽しんでいて、シリーズ最新作の発売日を心待ちにしているのは、つまりコミュニケーション能力がある人たちだからね。無作為抽出した人の集まりよりも、むしろ内向的なタイプの人が少なくなるともいえる。



 こういうゲームが、日本でメガヒットを記録していて、だけど海外でヒットしないってのは、なんとも興味深いところ。

 いろいろと理由はあるんだろうけど、そのひとつが、日本の教育システムにあるのかなぁ、なんて考えたりしています。

 日本って、ごく一部を除いて、貧乏人も金持ちも、みんな同じ学校に行くわけです。そこで行われる授業にも、特段の差があるわけじゃない。身分が平等であることが、かなりのレベルで徹底している。

 そういう国で作られる「コミュニケーションを楽しむゲーム」は、やはり「連携し、協力するゲーム」になるっちゅうことなのかもしれません。



(海外のゲームって、「役割」とか「身分」とか「宗教観」を演じる! ってものがあるでしょ? 本来的な意味でのRPGですね。こういったゲーム内社会がデザインされるのは、じつはリアル社会ってのは平等じゃない、という現実の反映だったりするんですよ)



 余談だけど。

 よく、欧州とかアメリカの人はコミュニケーション能力が高いとか言われるわけですが。

 んなこたぁ、ないよ。

 おいら、けっこう長いこと海外で暮らして、現地校に通ってたけど、別に彼らはコミュニケーション能力、高くないぜ。

 「発信する力」は、たしかに高いけどさ。
 「受信する力」は、日本人のほうが、ぜんぜん高いしね。

 コミュニケーション能力ってのは、その双方の合計値だからさ。こちらの声はガンガン届けるけど、受信性能が低いトランシーバーは、「トランシーバーとしての性能は高くない」っちゅうことね。

 なので、そんな人たちが「コミュニケーションを楽しむゲーム」を作ると、自分をスタンスを主張しつつ、交流するゲームになるのかもしれないよなぁと。



 あ。ねんのために書いておくけど。

 どっちのゲームが上だとか、どっちが優れているとか、そういう話をしているわけじゃないですよ。



(あまりつぶやきませんが、 http://twitter.com/noyasuyukio もどうぞ)


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