コミPo! [箸休め]
最近になって発表された、デジタル・エンタテインメント商品の中では、「コミPo!」に注目しています。
ひとことでいえば「超初心者向けのマンガ製作用ソフト」ですね。詳しいことは検索してみてください。(公式サイトは http://www.comipo.com/)
うん。これは凄いな。
これまで長いこと続いてきた、従来型のコンテンツ・ビジネスとは、まるで違った方向への進化ルートが、またひとつ誕生したなぁと。音楽コンテンツでは、ボーカロイドがその先駆者として疾走しているけれど、それがコミックの世界でも実現するのかもしれません。
オンライン上で起きているムーブメントの根幹は、きわめてシンプルだったりします。
みんな「褒められたい」んですよ。
そういう気持ちが集まって、いたるところで、いろいろなムーブメントが起きてます。
ボカロで曲作ってる人も、動画を作る人も、イラストを公開する人も、ブログやTwitterでテキストを発信する人も、根っこのところは、みんな同じ。誰かに見てもらえれば、そこで反応をもらえれば嬉しい。その嬉しさがあるから、「時間をかけて、お金にならないことを、みんなやってる」わけですな。
という予備軍が、世界中に、たくさんいるんだよね。
この感覚を理解できるかどうかが、これからのビジネスの勝敗を分けるんじゃないかなぁ。
いま、コンテンツビジネスに携わっている人たちは、「いいものを作れば、みんなが喜んでくれる」と思ってたりします。だから、頑張って「いいものを作る!」ことに全力をあげています。
でも、それじゃ、もうダメなんだと思うよ。
それだと、ユーザーは、いつまでたっても「受け取る側」のポジションから脱出できないもん。多くの人が持つ「褒められたい」という気持ちに応えることができないのね。そのコンテンツを愛するがゆえに生まれる、「そのコンテンツに関わりたい」という気持ちを、まるで汲み取ってないということです。
そりゃあ絵が描ける人はイラストを描くし、同人誌を作れるし、動画を作る人だっていて、そして「褒められたい」という気持ちを満たすことができるけど、そんな人、本当に一握りだからね。
だから、これからは、いかにして、誰でもコンテンツを作れるように配慮するかが大事になってくると思う。そうすることで、多くの人が持つ「褒められたい」という気持ちを満たすことができて、それがムーブメントを広げる原動力になるんじゃないかなぁと。
「コミPo!」に話を戻しますと。
これ、最初のステップとして、「商業作品(マンガとかアニメとかゲームとか)のキャラクターデータが使用可能」になって、「みんなが、そのキャラクターを使って描いたマンガを発表できるようになる」という方向へ進むのでしょう。
そして最終的には「ユーザーが作ったキャラクターデータが使用可能」になって、「そこから生まれた、人気のある“キャラクター素材”みたいなものを、みんなで共有できる」という方向へ進化するだろうな、と思います。
同じキャラクターを使った、とてつもなく膨大な数のコミックが、ネット上に溢れる――という未来が来ると、すごく面白そうですよね。
あ、ついでに言っておくと。
テレビゲームも、ゆっくりとではありますが、こっちの方向へ進化しますよ。それって、ようするに「誰かが作ったものを、多くの人が共有する」というエンタテインメントですね。
(http://twitter.com/noyasuyukio もどうぞ)
ひとことでいえば「超初心者向けのマンガ製作用ソフト」ですね。詳しいことは検索してみてください。(公式サイトは http://www.comipo.com/)
うん。これは凄いな。
これまで長いこと続いてきた、従来型のコンテンツ・ビジネスとは、まるで違った方向への進化ルートが、またひとつ誕生したなぁと。音楽コンテンツでは、ボーカロイドがその先駆者として疾走しているけれど、それがコミックの世界でも実現するのかもしれません。
オンライン上で起きているムーブメントの根幹は、きわめてシンプルだったりします。
みんな「褒められたい」んですよ。
そういう気持ちが集まって、いたるところで、いろいろなムーブメントが起きてます。
ボカロで曲作ってる人も、動画を作る人も、イラストを公開する人も、ブログやTwitterでテキストを発信する人も、根っこのところは、みんな同じ。誰かに見てもらえれば、そこで反応をもらえれば嬉しい。その嬉しさがあるから、「時間をかけて、お金にならないことを、みんなやってる」わけですな。
という予備軍が、世界中に、たくさんいるんだよね。
この感覚を理解できるかどうかが、これからのビジネスの勝敗を分けるんじゃないかなぁ。
いま、コンテンツビジネスに携わっている人たちは、「いいものを作れば、みんなが喜んでくれる」と思ってたりします。だから、頑張って「いいものを作る!」ことに全力をあげています。
でも、それじゃ、もうダメなんだと思うよ。
それだと、ユーザーは、いつまでたっても「受け取る側」のポジションから脱出できないもん。多くの人が持つ「褒められたい」という気持ちに応えることができないのね。そのコンテンツを愛するがゆえに生まれる、「そのコンテンツに関わりたい」という気持ちを、まるで汲み取ってないということです。
そりゃあ絵が描ける人はイラストを描くし、同人誌を作れるし、動画を作る人だっていて、そして「褒められたい」という気持ちを満たすことができるけど、そんな人、本当に一握りだからね。
だから、これからは、いかにして、誰でもコンテンツを作れるように配慮するかが大事になってくると思う。そうすることで、多くの人が持つ「褒められたい」という気持ちを満たすことができて、それがムーブメントを広げる原動力になるんじゃないかなぁと。
「コミPo!」に話を戻しますと。
これ、最初のステップとして、「商業作品(マンガとかアニメとかゲームとか)のキャラクターデータが使用可能」になって、「みんなが、そのキャラクターを使って描いたマンガを発表できるようになる」という方向へ進むのでしょう。
そして最終的には「ユーザーが作ったキャラクターデータが使用可能」になって、「そこから生まれた、人気のある“キャラクター素材”みたいなものを、みんなで共有できる」という方向へ進化するだろうな、と思います。
同じキャラクターを使った、とてつもなく膨大な数のコミックが、ネット上に溢れる――という未来が来ると、すごく面白そうですよね。
あ、ついでに言っておくと。
テレビゲームも、ゆっくりとではありますが、こっちの方向へ進化しますよ。それって、ようするに「誰かが作ったものを、多くの人が共有する」というエンタテインメントですね。
(http://twitter.com/noyasuyukio もどうぞ)
2010-10-26 00:00
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