プロの敵はプロではない(箸休めコラム) [箸休め]
一章の途中ですが、本編から離れて、ちょっと雑談です。
いずれ、テレビゲームというものは、「アマチュアが、趣味として作る」ような時代がやってくるでしょう。そういうものが、大きな影響力を持つようになるでしょう。
そうですね。早ければ5年後、遅くとも10年後くらいには、そうなっていくんじゃないかなぁと。
web日記・掲示板・ブログ・SNS・ツイッター……などなど。
誰もが「テキストを書き、それを世界に発信できる環境」を手に入れたことにより、「出版・新聞」といったメディアは激震を受けました。
アマチュアの書いた文章が、多くの人に、当たり前のように読まれるようになった。つまり「プロの書き手による文章を読む時間」を奪ったわけですね。
Youtube・ニコニコ動画……などなど。
誰もが「動画を作り、それを世界に発信できる環境」手に入れたことにより、いままさに、テレビなどの映像メディアが激震を受けつつあります。
アマチュアの作った動画が、多くの人を、当たり前のように楽しませるようになった。つまり「プロの映像作家による作品を楽しむ時間」を奪っているわけです。
昨今では、ボーカロイドの登場が、いま、日本の音楽ビジネスに激震を与えました。
カラオケのリクエストランキング、アルバムの売上げランキングなどに、当たり前のようにボーカロイド楽曲が顔を出しています。
これまた、アマチュアが作った曲が、「プロのミュージシャンの作品を楽しむ時間」を奪っていると考えることができます。
この流れは、あらゆる分野に広がっていきます。
だからテレビゲームも、いずれ、似たような状況になっていきます。これは予想ではありません。ほぼ100%、間違いなく起きます。賭けてもいい。
アマチュアの作ったゲームは、100人にしか遊ばれないかもしれない。「ゲーム」のような形式でないものになるかもしれない。でも、そんなことは、どうでもいい。
100人しか遊ばないヘッポコなゲームであっても、それが10000本あれば、それはゲームビジネスから、100万本のミリオンヒット作のユーザーに匹敵する人数を奪い取ります。もし100000本あったら、ミリオンセラー10本分のユーザーを、アマチュアが吸い上げていくことになります。
こうして、プロが作るゲームは、以前ほどは売れなくなっていくのですね。いま、マスメディアが衰退しつつあるのと、まったく同じように。
そう遠くないうちに、そういう時代がやってくる、ということです。
たとえば。
そのサイトにいくと、大量のサムネイルがある。アマチュアが作ったゲーム群が並んでいる。クリックすると、そのゲームが無料で遊べる。もちろん、誰もが自由にゲームを投稿できる。そんな形式のサイトが存在する未来をイメージしてみればいい。
ちょっとしたゲームが作れてしまえるツールがあって、それで気楽にゲームを作って、投稿できるようになっているわけですね。
こういう環境ができたとき、それは、「現時点でプロである人たち」を、じわじわと脅かしていくよね、ということです。
だから。
そういう時代に対応したビジネスモデルを、どうやって組み立てるか?
というのが、これから10年くらいの間で、ゲームビジネスに関わっている人たちが、もっとも頭を悩ませなければいけないところなのでしょう。
たぶん、こういったビジネスへの転換は、日本が先陣を切るんだろうなぁ――と、期待を込めて、書いておこう。
ちなみに。
たぶん、この流れに対応できないメーカーから、順にゲームビジネスから脱落していくだろうと思います。
大量の人員を投入した、いわば「プロたちの力を集結する形でのゲーム製作法」によって生み出される大作ゲームが、だんだんビジネスとして成立しなくなりつつあるのは、そのためだったりするんですよ。
だってさ。
・かつては「据え置きゲーム機の大作ゲーム」を、それなりにプレイしたいたけど、昨今はプレイしなくなったなぁ。
・かわりに、ネット上で動画見たり、SNS見たりと、「アマチュアが発信したもの」を楽しむようになってるなぁ。
という人、山ほどいるでしょ? すでに「ゲームに費やしていた時間」は、どんどん、アマチュアが発信したものに奪われてるんですよ。
その事実をきちんと見つめて、じゃあ、どうすればいいんだ? ということを、ゲームビジネスに関わる人たちは、ちゃんと考えないといけないっちゅうことです。
※ このブログは http://twitter.com/noyasuyukio と連動しています※
いずれ、テレビゲームというものは、「アマチュアが、趣味として作る」ような時代がやってくるでしょう。そういうものが、大きな影響力を持つようになるでしょう。
そうですね。早ければ5年後、遅くとも10年後くらいには、そうなっていくんじゃないかなぁと。
web日記・掲示板・ブログ・SNS・ツイッター……などなど。
誰もが「テキストを書き、それを世界に発信できる環境」を手に入れたことにより、「出版・新聞」といったメディアは激震を受けました。
アマチュアの書いた文章が、多くの人に、当たり前のように読まれるようになった。つまり「プロの書き手による文章を読む時間」を奪ったわけですね。
Youtube・ニコニコ動画……などなど。
誰もが「動画を作り、それを世界に発信できる環境」手に入れたことにより、いままさに、テレビなどの映像メディアが激震を受けつつあります。
アマチュアの作った動画が、多くの人を、当たり前のように楽しませるようになった。つまり「プロの映像作家による作品を楽しむ時間」を奪っているわけです。
昨今では、ボーカロイドの登場が、いま、日本の音楽ビジネスに激震を与えました。
カラオケのリクエストランキング、アルバムの売上げランキングなどに、当たり前のようにボーカロイド楽曲が顔を出しています。
これまた、アマチュアが作った曲が、「プロのミュージシャンの作品を楽しむ時間」を奪っていると考えることができます。
この流れは、あらゆる分野に広がっていきます。
だからテレビゲームも、いずれ、似たような状況になっていきます。これは予想ではありません。ほぼ100%、間違いなく起きます。賭けてもいい。
アマチュアの作ったゲームは、100人にしか遊ばれないかもしれない。「ゲーム」のような形式でないものになるかもしれない。でも、そんなことは、どうでもいい。
100人しか遊ばないヘッポコなゲームであっても、それが10000本あれば、それはゲームビジネスから、100万本のミリオンヒット作のユーザーに匹敵する人数を奪い取ります。もし100000本あったら、ミリオンセラー10本分のユーザーを、アマチュアが吸い上げていくことになります。
こうして、プロが作るゲームは、以前ほどは売れなくなっていくのですね。いま、マスメディアが衰退しつつあるのと、まったく同じように。
そう遠くないうちに、そういう時代がやってくる、ということです。
たとえば。
そのサイトにいくと、大量のサムネイルがある。アマチュアが作ったゲーム群が並んでいる。クリックすると、そのゲームが無料で遊べる。もちろん、誰もが自由にゲームを投稿できる。そんな形式のサイトが存在する未来をイメージしてみればいい。
ちょっとしたゲームが作れてしまえるツールがあって、それで気楽にゲームを作って、投稿できるようになっているわけですね。
こういう環境ができたとき、それは、「現時点でプロである人たち」を、じわじわと脅かしていくよね、ということです。
だから。
そういう時代に対応したビジネスモデルを、どうやって組み立てるか?
というのが、これから10年くらいの間で、ゲームビジネスに関わっている人たちが、もっとも頭を悩ませなければいけないところなのでしょう。
たぶん、こういったビジネスへの転換は、日本が先陣を切るんだろうなぁ――と、期待を込めて、書いておこう。
ちなみに。
たぶん、この流れに対応できないメーカーから、順にゲームビジネスから脱落していくだろうと思います。
大量の人員を投入した、いわば「プロたちの力を集結する形でのゲーム製作法」によって生み出される大作ゲームが、だんだんビジネスとして成立しなくなりつつあるのは、そのためだったりするんですよ。
だってさ。
・かつては「据え置きゲーム機の大作ゲーム」を、それなりにプレイしたいたけど、昨今はプレイしなくなったなぁ。
・かわりに、ネット上で動画見たり、SNS見たりと、「アマチュアが発信したもの」を楽しむようになってるなぁ。
という人、山ほどいるでしょ? すでに「ゲームに費やしていた時間」は、どんどん、アマチュアが発信したものに奪われてるんですよ。
その事実をきちんと見つめて、じゃあ、どうすればいいんだ? ということを、ゲームビジネスに関わる人たちは、ちゃんと考えないといけないっちゅうことです。
※ このブログは http://twitter.com/noyasuyukio と連動しています※
2010-05-20 00:00
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